Tomás Luis de Victoria: Lamentations of Jeremiah

2010.02.24 | Gimell |

Lamentacones Jeremiah

Tomás Luis de Victoria: Lamentations of Jeremiah
The Tallis Scholars
(Gimell: CDGIM043)

タリス・スコラーズのファンのみなさーん!新譜が出ましたよー!ビクトリアのエレミアの哀歌ですよー!創立30周年記念で通算50枚目のリリースですよー!

なんて大きな声をあげるまでもなく、ファンのみなさんは既に聴いてしまっているはず。あまりいい話を目にしない。それどころかこのアルバムに関する話をほとんど目にしない。まあどうせルネサンス音楽なんてそんなものかもしれませんが、でもビクトリアですよー!エレミアの哀歌ですよー!タリス・スコラーズですよー!

テッサ・ボナーが亡くなってすべてが変わったというわけではないだろう。むしろそれは象徴的な意味合いであって、メンバーの入れ替えは進行している。ソプラノの4人は初めてじゃない人もいるけど気がついたらなんだかよく知らない人ばかりになった。そういえばデボラ・ロバーツもサリー・ダンクレーもいない。フランシス・スティールは今どうしているのか。

よく知らないメンバーが増えたタリス・スコラーズを聴いていると、最近のジョスカンの2枚で感じた傾向がより徹底されたような気がする。ピッチはもちろんのこと、みんな同じような声でみんな同じ方向を向いて。以前のタリス・スコラーズはこんな風には演奏してなかったと思う。ソプラノがやたら突出せずバランスがいい。これは進化なんだろうか。実際にやろうとしてもなかなかできるものではない。だから感心するのだが、残念なことに聴いていて感情が高まるということがない。なんて贅沢者か。

たぶん彼らの演奏が感情に訴えないというのではなく、演奏者のテクニックが行き着くところまで行くとCDというメディアの無味乾燥さが露呈して物足りなくなってしまうのだろう。「CDでは伝わらない」とか「ライブは全然違う」という言葉はこういう演奏にこそ使いたい。技術的に行き着くところまで行ったという経験がないので、あくまで想像だけど。

Tomás Luis de Victoria: Lamentations for Maundy Thursday
 Lamentation I / II / III
Tomás Luis de Victoria: Lamentations for Good Friday
 Lamentation I / II / III
Tomás Luis de Victoria: Lamentations for Holy Saturday
 Lamentation I / II / III
Juan Gutiérrez de Padilla: Lamentations for Maundy Thursday

The Tallis Scholars:
Janet Coxwell, Amanda Morrison, Amy Haworth, Amy Moore (S)
Caroline Trevor, Patrick Craig, David Gould, Kim Porter (A)
Nicholas Todd, Mark Dobell, Simoon Wall, Christopher Watson (T)
Donald Greig, Robert Macdonald, Jonathan Arnold,
Stephen Charlesworth (B)
Peter Phillips (dir.)

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CD: CDGIM043
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