Medieval Chant and Tallis Lamentations

2015.05.15 | renaissance |

Medieval Chant: Tallis Lamentations

Medieval Chant and Tallis Lamentations
Tenebrae Consort
(signum BENE ARTE: SIGCD901)

ここ数年、テネブレの録音をコンスタントに聴き続けている。これは何も自分に限ったことではないはず。粗削りだったサウンドは熱を残しながら程よく整えられている。そのことをよくわかっているみたいなプログラムを彼らは組み立てる。

まあ、乗りに乗っているわけだけど、そういうグループの常として、サブグループが姿を現すようになる。一目瞭然の名前で活動するサブもあれば、言われて初めてそれと気づくサブもある。どちらかと言えば後者の方が好感を持てる。

テネブレ・コンソートは言うまでもなく前者だ。だからといって好感を持っていないわけではないけど、もうすこし何とかならなかったのか。

初めてのプログラムはタリスのエレミア哀歌、と思いきや、単旋聖歌が続く続く。エレミア哀歌目当ての聴き手はほとんどがトラック9に直行だろう。現代人はとにかく忙しい。配信で入手する聴き手なら迷わずトラック9と11の2点買いだ。

でも。このプログラムは、前半の単旋聖歌が肝になっている。単旋聖歌の高峰は、きっと彼らの「耳作っとけよー」のサインだ。「エレミア哀歌だけ聴いてもキミらに演奏の意味が判るわけないだろ?」ずいぶんと挑発的である。

エレミア哀歌の演奏には70年代テイストが充満し、どうしようもなくいまさら感が漂う。でも、最初から聴き続けてエレミア哀歌にたどり着いてみると、なんか、確信をもった分厚いヴィブラートに説得されそうになる。こういうことか。耳ができちゃったんだな。

これは説得されるしかないかもしれない。

Anon: Pange lingua gloriosi
Anon: Compline for Passiontide
1. Deus in adiutorium
2. Antiphon. Miserere
 - Psalms. Cum invocarem
 - Psalms. In te Domine speravi
 - Psalms. Qui habitat
 - Psalms. Ecce nunc benedicite
3. Chapter. Tue in nobis es – Respond. In manus tuas
4. Hymn. Cultor Dei memento
5. Versicle & Response. Custodi nos
6. Antiphon. O Rex gloriose – Canticle. Nunc dimittis
7. Preces – Collect – Benedicamus

Tallis: Lamentations of Jeremiah I
Tallis: Respond. In monte Oliveti
Tallis: Lamentations of Jeremiah II
Anon: Respond. Tristis est anima mea
Tallis: Respond for Compline in Passiontide. In manus tuas I
Anon: Litany after Lauds for Maundy Thursday

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