1990-2010

2010.02.20 | paper |

武満徹 自らを語る

ふと思いついたように世に出たものを、ふと思いついたように読む。
「武満徹 自らを語る」(青土社)。

節目の年のような派手な動きこそないけれど、武満の支持者の多くは末席の自分を含めていまだに健在で、こんな風に20年前の対話が掘り起こされる。別の機会に何度も読んだ話がいくつかあり、初めて読む話もいくつかある。武満のことば遣いを忠実に再現して起こしたという文章に、何度か耳にした武満の肉声のイメージを重ねて読む。初めて読む話の中には、本当に出してよかったのだろうかと思わないでもない話もいくつかある。初期の作品を破棄した話が何度も出てくる。武満の支持者の多くは末席の自分を含めていまだに健在で、20年前の対話が掘り起こされる。武満にとってそれは幸せなことなのか。ふと思いついたように読み、またくる春を知る。

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